小さい花 2月 園長先生から 「大きな夢を描いて」

 新年を迎えたばかりと思っていたら、もう一月も半ばを過ぎて、二月に向けての様々な準備を始めています。子どもたちの幼稚園での生活も一週間が過ぎました。
 この一週間は強い寒気のため日本中で大雪との闘いが報じられています。松本市にあっても大雪警報が出され注意を呼びかけられていました。今年はもう二度も雪かきが必要になりました。松本市内はさほど深刻ではないようですが、周りの安曇野市や大町市などは本当にたくさんの雪が積もっていました。大人にとっては大変やっかいな雪ですが、子どもたちは大喜びです。
 来週には寒太郎運動会があります。寒さも厳しいですが、子どもたちは元気に練習に励んでいます。元気な子どもの姿は私たちにとっての元気の源です。子どもたちから私たちは沢山の元気をもらっています。
 クリスマスやお正月気分も一段落して、三学期のこの時期、来年度につながるように子どもたちの意識を少しずつ高めていこうとしています。もうすぐ一年生になるすみれ組さん。ゆり組さんは年長さんに、ばら組さんは年中さんになります。子どもたちにとって年上のお兄さんやお姉さんはあこがれの存在といえます。子どもたちは早く大人になりたいといつも思っているのではないでしょうか。少しでも新しく何かを達成すると大喜びです。そしてさらに上を目指します。
 聖書の中に成長する種のたとえ話があります。私たちの知らない間に種は芽を出し、茎や葉が伸び、花をつけ、実を結ぶ…。いのちの力強さを語っています。成長するためには雨やとらなければならない必要な栄養もあります。環境が整えば種は自らの内に備えた成長する力で力強く成長していきます。本人の内に宿している根本的な成長する力に信頼しましょう。大人のできることと言えば子どもが育つ環境を整えることです。
 一年の初めは将来を展望し夢を描きます。私たち大人は子どもたちがどんな人間に育ってほしいか思い描きます。子どもたちも自分の将来を夢見ます。夢を持つことは大切なことです。子どもたちの夢は将来変わっていく可能性はあります。でも、いつも今持っている夢を実現するために一生懸命に努力する習慣を身に付けることは大切なことではないでしょうか。